今日は、
江戸東京博物館 で 7月15日 まで 開催中の
『江戸東京博物館 開館20周年記念
ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡』
についてのご紹介をしたいと思います。
前回は川村清雄展で訪れましたが、
JR両国駅から行くルートが前回来た時と変わっていました!
こんなカンジ!
前回来た時はこんなに歩道が整備されていなかった様な…
博物館へ続く道もこの通り。
単に前は冬だったせい?
花壇の植物は何だろう?
それはさて置き…
本展のタイトルにも入っているファインバーグさんですが
ベッツィー&ロバート・ファインバーグさんご夫妻さまで、
1970年代にアメリカはニューヨークのメトロポリタン美術館で
日本の江戸絵画を見た事がキッカケとなり
そこから日本絵画の蒐集を始めたらしいのですが…
確か、
ファインバーグ夫妻もプライス夫妻とご同様に、
自らの心眼だけを頼りにコレクションされたと思います。
そして集めてみたら、
時の権力者のお抱えとなった狩野派や土佐派の作品は
殆ど含まれない所謂 “江戸絵画” ばかりだったそうです。
そんなファインバーグ・コレクションを纏まった形で見れる
日本初の展示という事で
前売り券を購入する程の気合いの入り具合でした(笑)
しかしながら、
私が見に行ったのは後期展示が始まってからの事。
何故ならば…
竹内栖鳳が出品されているからです~!
でもですね、
今回出品されている栖鳳は…
いつもの栖鳳を想像してはいけません。
怖いもの見たさ根性で(笑)
実際ご覧になってみて下さいませ~!
それでは恒例の(笑)
マイ絵葉書コレクションからちょっとご紹介。
酒井抱一/柿に目白図
柿の枝が自由な事っ!(笑)
この大胆な構図と木の幹や葉にたらしこみが見られ
琳派だと判断できます
(いや、判断しなくても琳派だけど!笑)
◆琳派とは
江戸時代初期の俵屋宗達に始まる
狩野派の様に家伝ではなくて受け継がれた装飾的な絵面・構成で独創的な作品を描く画派
江戸時代中期の代表的継承者 → 尾形光琳
江戸時代後期の代表的継承者 → 酒井抱一
近代の代表的継承者 → 神坂雪佳
抱一作品は上記の他にも本展の中では数がある方で
『十二ヶ月花鳥図』
なんかは、十二枚の掛軸が一堂に並べられていて
見ていて楽しかったです。
岸岱/楓に鸚鵡図
岸駒の息子で岸派です~。
岸派は円派寄りですが、円派よりも鳥獣の画題が伝統になるので…
コチラもオウムですな。
じゃあ…
その円派のドンもいっときますか(笑)
円山応挙/孔雀牡丹図
コレは応挙の中でもスタンダードな内に入る
私的にもお勧めの花鳥画ですな。
本展に於ける私的お勧めはですね~、
やっぱり
ですかね~
さすが応挙という仕掛けが施されておりまして
水の中をより感じさせやすくする為に
絹地が2枚重ねてあって、
何と言いますか、
絹の織り目が見る角度によって重なったりズレたりする事で
水のなかの空間を表しているというか、
水の波紋にも見えてくるといいますか…
とにかく
是非会場にてご覧下さいませ!
葛飾北斎は説明不要なくらいの人なので略(笑)。
この人物はカッコ良かったです~。
日本にいても中々纏まった江戸絵画を見られる機会は少ないと思います。
約90作品も見られます。
各ジャンル共にバランス良く、有名処からマニアック処まで。
この機会に是非、
江戸時代に吹いた新しい風を感じて下さいませ~!
7月15日迄です。
◇開館時間
午前9時30分~午後5時30分 (土曜日は午後7時30分迄)
※入館は閉館の30分前迄
◇休館日
毎週月曜日 ただし7月15日は開館
◇観覧料 (特別展専用券)
一般 1300円、
大学生・専門学校生 1040円、
中学生・高校生・小学生・65歳以上 650円、
読んで下さった方に感謝を込めて。
チラシです。