おもちゃ箱な平生草子のブログ

好きなイロ色を書いております

 

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漆の限界を観る!柴田是真の一品紹介(2)…@いもた美術館

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2011/10/19記事で敢行した…

 

とりあえず手元にある資料を写メして

芸術について熱く語ってみよう!

 

…という

いもた美術館 テーマのニュー企画の第2段です~

 

前回に引き続き

柴田是真さんが

またも槍玉に上がってしまいました!(笑)

 

柴田是真さん基本記事→2011/07/09

 

今回は、2011/08/20記事でご紹介致しました

山種美術館でこの夏に催された『日本画どうぶつえん』

に出品されていた

 

『漆絵』―「墨林筆哥」

 

◆漆絵画帖・「墨林筆哥」(ぼくりんひっか)

  ↓

紙の上に彩漆で描かれた30点からなる画帳。

身近な自然や風景・器物を題材にした、是真76歳の作とされる。

 

の中から、上記にて出品されてた内の一つを

グッズ売り場にてゲット…

 

ドーン!(笑)

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コレ、絵の具ではなく

漆に色を混ぜた物だけで描かれてるんですよーっ!

 

◆「漆絵」

  ↓

是真が創案した特殊な手法。

透漆に顔料を混ぜた彩漆で描く。

日本画とは全く違う、油絵のように濃淡で厚く、つややかな表現が特徴。

 

絵はがきを更に写メで(笑)

特徴の光沢が判らずすみません!

 

でわ、まず構図。

 

竹の子と燕…って、

 

ナンっチュー組み合わせ!!

斬っ新っ!

 

竹の子と燕の尻尾だけ少し重なる事で

モチーフの大きさや距離感が掴み易く

燕の可愛らしさが強調されます。

 

この竹の子の先端のヒゲ…

コレ☆

今回の私の萌えポイントですねぇー

 

全部一定方向へ+線の太さまで揃えて描かれていますが

よく見るとビミョーに太さが違うのがカワイイ~

 

私とした事が!胸が高鳴るぢゃぁないか!!

 

竹の子の皮の褐色も

濃淡を変えて先端の方がより濃くなる様に

そして薄い色を線状に残す様に濃い色を置き

皮の筋具合を表現。

 

燕も足が凄い。

筆の強弱だけで足の関節が出来ています。

 

竹の子ヒゲと違い、燕の体毛は

筆先を整えないで描く時に出来る効果を使って…

ちょっと掠れている筆跡

で両者の質感の違いが出ます。

 

描いてる時の緊張感が伝わりそうです。

 

こういう絵の技法も、実は修得するのは只事ではなく…

それを事も無げにやっています。

しかも漆で!

 

“尊敬”以外に値する物はないです!

 

  

読んで下さった方に感謝を込めて。