おもちゃ箱な平生草子のブログ

好きなイロ色を書いております

 

◎スマホでご覧下さる皆さまへ◎

スマホで当ブログ記事を閲覧すると、はてなの仕様で文章途中で広告が入ります。

スマホの設定を「PC版で見る」に設定下さいますようお願い致します。

 

いけばな小原流展 生命のかたち @日本橋高島屋に行ってきました~

web拍手 by FC2

昨日、といいますか日付的に既に一昨日?

ワタクシ的にウッカリスッカリサッパリ忘れ去られていた雛祭りですが

当日のワタクシは何をしていたかといいますと~…

 

意外にも女子力上がりそうな事をしてました。

 

といいますのは~…

日本橋高島屋8階催事場で行われておりました

創流 120周年

いけばな小原流展 生命のかたち

を見に行かせて頂いておりました~。

 

いや、

といいましても

会期が2/26~3/3まででして

既にして終了しているのですけども~…

 

花展の感想紹介であれば 現段階ではそうそうパクられない場合が多いっぽいので

久々に展覧会感想を書き記しておこうと思ったのでした~

ワタクシ、周到です。←(笑)

 

いや笑い事ではなくてですね、

近頃のワタクシは知的財産権違反について烈火の如く腸煮え繰らせておりまして

だってですよ、

世の中の、

といいますよりは世界の流れが

確実に著作権を保護していく流れに向いているのに

ヒトの文章なり構成なりをそのまま無断転載、

またネタなりアイディアなりの質を落としているとしか見られない形での転用

が何の罪の意識も持たずに平然と行われている日本の特にネット社会…

当ブログでは、

美術芸術系のレビュー感想ブログ・サイト等から顕著に被害を被っているので

ご好評頂いていた美術感想記事は製作を避けております次第でして。

僭越ながらワタクシはコレを

極論的見地では戦争の一助を担う行為であると言いきれると思っております。

だってそうでしょう。

自分で自ら考え表現、創造する事を止めているのです。

まず持ってソレは自分で自分を大切に扱うこと事を放棄しているといえる行為で

自分で自分を貶めているのです。

その果てには文化の発展を妨げる事に繋がります。

この辺は、

昨今のネットで跋扈している美術系ブログサイトの知的財産権侵害行為はそのまま

日本の現代の美術界の状況を映しているともいえるのではないですかねぇ。

ま、ソレはさておき。

更に重要な事は、

他人のモノの略奪行為を行っているという事です。

この世のものは全てのコトが個人に繋がっており

また、個人のコトが全てに繋がっているようであることは

詳しく言葉に出来なくても皆さま何かしら感じる事があるかもと思うのですが

であるならば、

個人個人の心にあるこういった小さなトゲとか不和の原因となりえる種を

まず、見つめる事が世の中全体の和に繋がっていく手段なのではと。

つまり、

知的財産権の侵害をしている人がこの世で起こる他の不和を指摘していたりしたら

その行動自体に矛盾があり

チャンチャラ腹でお茶が沸かせる勢いでオカシナ事だよなとー… と、

話は若干ズレましたが

とにかく最近のワタクシは色んな事に怒っておりますが

知的財産権の侵害行為をしている者を許しませんし認めませんし

知的財産権侵害をしている者を利用した者もその程度と思って見ますし

知的財産権侵害をして経済を回してる者は

ワタクシの見地の世界では最早認識致しませんので関わる事もあり得ません。

知的財産権について考え自らの行為を見つめ責任を取り始めていらっしゃる方の事は

とても尊いなと思っております。

 

・・・と、

長くなりましたが大事ですので前置きとして書きました。

 

さて、 では今回の展示を語っていきましょう。

 

f:id:imotaS:20211106153937j:plain

コチラ↑

本展会場の入り口すぐに展示されております小原流の歴代家元の方々。

本記事冒頭でチラっと記しましたが

小原流とは日本の生け花の流派の一つ

ワタクシ的に昔々から所縁のある流派ですので

当ブログでは生け花は小原流の花展ご紹介をさせて頂く事が多いのですけども

「2012年 小原宏貴展示記事」

「2014年 目黒雅叙園記事」

 

  今回はタイトル通り“創流120周年”という事で

何せ“生け花”ですからね、

“生命”というテーマで小原流ならではの表現を見せていこうといった事で

小原流の家元を筆頭に

地区の偉い方や門下生さんがズラーっと

作品を並べられていて

それはそれは華やかで壮麗で迫力があり

なかなか面白い展示だったのですけども~

小原流の花展では 生徒さんが研究?とかご自分の作品の参考にされたりとかするので?

作品の写真撮影が可能なので~

チラっとご紹介を~

 

f:id:imotaS:20211106153954j:plain

『生命の彩り』より

コチラは白鷺が飛んでるみたいで

影も含めて面白いなぁと思った作品。

 

f:id:imotaS:20211106154007j:plain

『生命のある景観』

だったと思うのですけども

うろ覚えスミマセン(汗)

作品の展示方法もこの様に

テーマの世界観を大事に構成されていたりします。

 

f:id:imotaS:20211106154025j:plain

『生命の煌めき』より

小原流ってワタクシ的に派手で見栄えのする生け花と思っているのですが

コチラはそんな小原流的といいますか

当ブログでも美術記事でよく登場致します江戸絵画の琳派を草案の基調にして

絵画的ないけばなで「琳派調いけばな」というジャンルだそうです。

ほら、

燕子花が金地にデザイン的に配置されている屏風を思い浮かべませんか。

雰囲気出てますでしょう~。

 

f:id:imotaS:20211106154039j:plain

『生命の出会い』より

コチラは上記と似たコンセプトで

当ブログ過去記事でたまに登場する江戸絵画の文人画を基調に

文人調いけばな」

とされているそうです。

コチラも文人画をご存知の方は

なんかワカルー!

と、思って頂けるかと思います~。

あとコチラ、

上方の青い円状のー…

アレ、 孔雀の羽で作ってるそうですー!

それで

今の小原流の家元といえば小原宏貴氏ですが。

今回も家元の作品が冴え渡っておりました。

といいますのは~

日本橋高島屋の正面玄関入ってすぐのエントランスに設置された作品がー…

 

f:id:imotaS:20211106154055j:plain

『稀人』/小原宏貴

スンバラシイでしょうー!

今回も背景をバッチリ考えて生けられております。

だからこんな風に

背景も合わせて一枚の絵に見えると思うのです~。

 

f:id:imotaS:20211106154110j:plain

個人的にはこういう構図の方が好きですが。

しかもタイトルの“稀人”って

古代信仰を元にした民俗学からの言葉で

なんといいますか、

簡単にザックリいいますと妖精みたいなといいますか~

ホント、

お若いのによく勉強されてますよねー!

それで今の季節だと春ですよね?

なので春の精の依り代のイメージなのだそうです。

なんといいますか、

モチーフの本質をより理解されて生けられているのかなと思ったといいますか。

こういった“生け花”も世界的に見ると

ガーデニングなんかはよく知られているところではありますが

例えば “剣道” “柔道” “書道”のようにその道を見極める “道” まで高める

“華道”というのも日本独特の伝統文化だと思うので

生け花もどんどん世界に進出して欲しい日本の文化です~。

 

f:id:imotaS:20211106154128j:plain

春の精をメインに撮るならこんな感じ?

しかし、

こういう風に 何処から撮っても絵になるという事はですよ。

何処から見ても絵になるように計算され尽くして生けているとい事ですよね?!

しかもこんな大きなモチーフで。

いやホント、

今後も当ブログでは小原宏貴氏に注目です。

 

 

 

読んで下さった方に感謝を込めて。