おもちゃ箱な平生草子のブログ

好きなイロ色を書いております

 

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五所川原 立佞武多の館!(2)

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前回から続いております

前回までは
五所川原の夏祭り 五所川原立佞武多
立佞武多の館の館についての説明という具合でした

それでは、
いよいよ五所川原立佞武多の登場です ↓ 

『纏』 鶴谷昭法


8本の車輪の柄の衣類を纏われてますね←(笑)
ま、ソレはさておきまして

五所川原先の大戦終戦直後に
当時の市街地の約半数を焼失する大火事に見舞われた事があったものの
市民総出で再建に尽力したそうなのです
が、その2年後にまたしても再び市街地半数を焼く大火事が発生したそうなのです
しかし五所川原市民はめげずに復興を遂げた
そんな火事場の火消しの勇敢なさまを作品にしたそうです

ですけども、
日本だけではなく世界で色んな事が起こっているじゃないですか
そういう事があってもめげずに先へ進んでいこうよ
的な意味合いがあるのかな、と思いました

コチラが火消しの裏側 ↓ 

例の不動明王ですね
その下は自身の欲のためだけに江戸の町を大火事にした八百屋のお七でしょう
両脇に金剛力士
きっとお七の煩悩を焼いておられるのでしょうね←(笑)

コチラ ↓ が台座部分

台座の部分も丁寧に作り込まれております ↑ 

この台座で約10メートル
人形部分で12メートル
現在では、
立佞武多は大体22メートル前後に統一されているそう
そして重さは約17トン
表面に貼られる和紙の総量は畳でおよそ600畳分
針金は700キログラム
内部の照明に使われる電球は600〜800個
蛍光灯で40〜60本
それを点灯すると立佞武多一体につき
一般家庭の約10軒分の電力消費量だそうです

桁違い!
ダイナミックな五所川原立佞武多です

いやしかし、
絵になりますね〜

続いてコチラ ↓ 

『歌舞伎創生 出雲阿国』 齊藤忠大


安土桃山時代の戦国時代の乱世に
歌舞いた踊りをする事で人々にを笑顔にしていた出雲阿国立佞武多にする事で
五所川原立佞武多の益々の繁栄と
困難に立ち向かう日本人の不屈の精神を表したのだとか

向かって左側から ↓ 

大きいです!

背面の番傘 ↑ 
前面に鯉がいたじゃないですか
鯉が滝を登ると?
そして兎は数える時に “羽” とつけますので、、、、
そうして台座を見てみますと ↓ 

いやぁ、色々と目出度いですねぇ←(笑)
繁栄祈願という感じでしょうか
あ、
もしかすると番傘の中心部分は十字だったのかも?←現地で気づいてちゃんと写真に入れて撮れ

いやホント、
絵になりますね〜

続きましては ↓ 

津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘』
福士裕朗


その昔、
五所川原の長円寺と弘前長勝寺とで一対になる梵鐘を京都で作ってもらい
海路で運んで十三湖へ入ったところで
時化に襲われ一対の夫婦梵鐘は海へ沈んでしまう
後日、長円寺の鐘だけは見つかり引き上げられ設置されたのだが
鐘をつくと十三湖の方からも呼応するような鐘の音がする

という伝説が元になっているそう

梵鐘はコチラ ↑構図の方が見やすいかな

コチラ ↓ は背面

なのですが、
左側の紋は五七桐紋で足利氏が使いだしてから武家でよく使われるようになった紋
右側の紋は久我竜胆車紋で名前に入る通り久我家、村上源氏の流れ
それなら足利家は清和源氏の流れ
といった具合ですが
ぶっちゃけていいますと、
十三湖の伝説は赤と白と黒の話が織り交ぜられているのかな、と思っていたのですけど
更に真ん中は多分、聖観音かな?と
長勝寺と長円寺で使われている紋ならそれで納得なのですけども
ちょっとそこまで判らなかったのですよね
いや何が言いたいかといいますと、
いやだって、
特に久我竜胆車紋が色々隠れているじゃないですか←(笑)
それか、
実際に久我家と足利家で悲恋が昔にあってそれを夫婦梵鐘に隠喩しているとか?
台座はコチラ ↓ 

真ん中の2段目のといいますか人の絵が描かれてある部分は
十三湖の伝説の物語の経過が描かれてますね

やはり絵になります!
良い写真が撮れる事間違いなしです

そして巨大スクリーンで実際の祭りのもようなどの上映がされた後
4階吹き抜けの天井に、、、、 ↓ 

夜空に星があらわれて ↑ 

そして天の河が現れます ↑ 
ほら、
ねぷたの台座の額部分に “漢雲” とよく書かれますが
(出雲阿国の台座参照の事)
漢雲は天の河という意味だから
だそうです
いや〜
良いですね〜
やっぱりねぷたはそもそも七夕に関わりのあるお祭りだった気がします〜←極個人的見解

そんなこんなで、
立佞武多への、五所川原への、青森への
郷土愛といいますかそういう思いが十二分に詰まっている立佞武多の館
スロープの展示の一つにとてもよく表現されております ↓ 

貌の下の文章、良いですよね
機会がありましたら是非生きている立佞武多をご覧頂きたいです

 

読んでくださった方に感謝を込めて。

 

立佞武多の館

◎入場料
立佞武多展示室
大人 → 600(540)円
高校 → 450(400)円
小・中 → 250(220)円
()内は団体料金
その他美術展示ギャラリーチケットとのセット割引料金もあり
◎ご利用時間
立佞武多展示室 → 9時〜19時
(10月〜3月期 → 9時〜17時)
◎休館日 → 1月1日

 

コチラ ↑ は1階オープンカフェで販売されておりましたりんごソフトクリーム
りんごの爽やかな甘みのサッパリ系ソフトクリームでした