おもちゃ箱な平生草子のブログ

好きなイロ色を書いております

 

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津軽平野神社紀行…番外編(2)

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続きです~。

 

昨日お伝えした風待ち舘の程近くにお寺があるという事で

例によって父上の “せっかくだから寄ってく?” が発動されて伺ったのがコチラ。

 

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真言宗醍醐派 春光山 円覚寺

 

この門もかなり面白いと思うのですが、

今回も“番外編”と名打ったその訳は神社ではないためです(笑)

このお寺さんの由来は…

まあ、何かに記述されてる事が絶対的に必ず正しい

という証明をする事は難しいと思うので

私的にはハショリますが、

県内屈指の古刹である事は間違いないでしょう!

 

とりあえず進んでみましょうか。

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仁王さま達がお出迎えして下さいます。

コレ、手前のアミが邪魔だったり色こそ剥がれていますが

結構イイのではないかと思いまして載せてしまいました。

 

そして天井が…

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龍っ!

 

…余談なのですが、 龍の頭って、どうなんでしょう?

いや、(笑)

円山応挙なんかは龍の頭はツルッパゲに描いてるものが多いのですが

私的にはソレって何かカッパの頭のお皿みたいに見えまして…

龍の骨格は何と無く分かる(本当か?笑)

でも龍の頭に毛はあるのかが毎度悩むのですが…

龍研究家の方がいらっしゃいましたらご意見お聞かせ下さい!(笑)

 

…話がだいぶ逸れましたが、

こちらの寺院は宝物をたくさん有しておりまして

拝観寺納金 大人で400円を納めると

ガイドさん付きで寺院内のそれらの宝物を案内して下さいます。

 

と、いいますのも

深浦町は、室町時代には日本海の夏なぎを利用した

沿岸航路の仮泊湾として賑わっていたそうで

檀家をもたない寺院ではありますが

時の権力者の庇護や、多くの船主・船頭の援護によって成り立ってきたらしく

そうした中での奉納品が現代では、目立ったものとしては…

 

薬師堂内厨子 が国の重要文化財

船絵馬 等は海上信仰資料として国の重要有形民俗文化財

 

…に指定されている中々凄い寺院です。

何故こんなに信仰されていたかといえば…

 

時は江戸時代、 昨日ご紹介しました北前船の船乗りの男達が

この深浦の沖で暴風雨に見舞われ、最早これまでと思ったその時!

男達は髷を切って一心に祈ると

この寺院の境内にあった杉の梢から一条の光が放たれ

この光を元に港まで辿り着き、

九死に一生を救ってくれたこの寺院にその髷を奉納した

(その髷を留めた絵馬は“髷額”といわれ、上記の国有形民俗文化財の一つです)

 

…の辺りから特に信仰が強まったらしく、

その杉お名前が…

竜灯杉 (竜神が宿って船乗りに助けを与える神木)

…らしいのですよ。

 

さて皆さま、マイ父上の云われを覚えておいででしょうか。

やっぱり父上のこの云われは未だ健在だった?!(笑)

 

ちなみに、

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こちらがその竜灯杉。

 

深浦町指定の天然記念物で、推定樹齢は1000年超え。

私の知ってる千年の樹の内、これで3本が深浦町在住ですよ…。

スゴイな、深浦町

 

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コレは竜灯杉のテッペン近くですが なんでも、

杉なのにこのテッペンには 若い桜がいて、

春にはピンク色の花を咲かせるそうです~!

…お判りになりますかねぇ?

一応注意書きしてみました。

 

 

 

読んで下さった方に感謝を込めて。